NHKのBS放送で、1989年7月17日に公演されたレベッカの東京ドームコンサート「Blond Saurus Tour ‘89」が放送されました。全天候型多目的スタジアム「東京ドーム」自体、1988年に出来上がったばかりの時期です。当時はビッグエッグと呼ばれていました。5万人が収容できる大きな会場なので、ここを一杯にできるアーチストはなかなかいません。
実はこのライブはNOKKOが盲腸の手術をして復帰後直ぐに開催されました。Navy Blueを歌ったあとのMCでこの盲腸話をリアルに話しています。ある日の朝、風邪だと思い病院に行くと、「あなた盲腸かもしれないよ。すぐに入院したほうがいいよ」と言われた話しや、手術の執刀医に手紙を書いた話しを面白く紹介していました。このツアー自体、盲腸の手術で延期してしまい、スタッフからはなじられたという話しもしてくれます。
番組タイトルは「レベッカの伝説のコンサート レベッカ in 東京ドーム リマスター版」、放送時間は「6月29日(土) 午後11:10 〜 翌午前1:08」、2時間近くでした。レベッカは1990年1月の日本武道館コンサートをもって活動を休止していますので、休止直前のコンサートということにもなります。
今から35年前の映像ということで、4対3なので、今のテレビで見ると左右に額縁が出来てしまいますが、画質そのものは当時のものの中ではキレが良くて、クッキリとした印象を受けました。アップコンバートという技術はあまり信用していなかったのですが、確かに解像度が上がっているように感じるのが凄いです。無い情報をいかに補完しているのでしょうか。今のデジタル技術を駆使したリマスターの成果でしょうか。思ったほど、客席側の音は目立たなく、あえて控えめに収録している様子です。客席側の盛り上がりは感じにくかったです。
レベッカは1982年2月に埼玉県内のアマチュアミュージシャンが集まって結成、1983年にCBS・ソニーのFITZBEATレーベルのオーディションに合格、1985年に3枚目のシングル「Love is Cash」がチャートイン、1985年10月放送開始のドラマ「ハーフポテトな俺たち」でレベッカの楽曲が使用されて、シングル「フレンズ/ガールズブラボー」がオリコン3位の大ヒットとなりました。
ボーカルはNOKKO、ステージ狭しと踊りまくってる姿がとても印象的です。これだけ踊れば息が荒れると思うのですが、しっかりとした声量で歌い続けているのが凄いです。「もしかすると、口パク?」と思って画面をしっかりと見てもきちんと同期しているので、本当に踊りながら歌っているとしか思えませんでした。
キーボードとサウンドプロデュースは土橋安騎夫、ベースは高橋教之、ドラムスは小田原豊。
もし見逃してしまっても、DVDが販売されています。
こちらがセットリストです。
- Blond Saurus ○
- Vanity Angel ○
- Love is Cash ○
- Little Darling ○
- Cheap Hippies ○
- Navy Blue ○
- Cotton Love ○
- When a Woman Loves a Man ○
- Moon ○
- One More Kiss ○
- Motor Drive ○
- Love Passion ○
- Super Girl ○
- Monotone Boy ○
- Private Heroine ○
—-アンコール
- Raspberry Dream ○
- Friends ○
- Maybe Tomorrow ○
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