7月25日の東証における日経平均は前日終値比で1285年34円の大幅安で取引終了

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 7月25日(木)の日経平均株価は朝から先物が950円のマイナスになっていたので、波乱含みの相場展開になることが予想されました。その予想通り、朝方から売りが優勢の展開になり、午後2時56分には1329円27銭安を付け、最終的な終値は1285円34銭安となりました。日経平均の下落幅としては2016年6月24日の1286円安に次ぐ史上第九位の下げ幅です。史上最高値を更新した今月11日から4355円(10.3%)も下落したことになります。

 アメリカの株式市場で半導体関連の株価が大きく値を下げたことや円相場で1ドル153円台まで急速に円高が進んだことが原因とされています。

 今のところ、バブル崩壊のような様相は呈していないので、急激に上がった株価に対する価格の調整というレベルだと信じたいのですが、明日(26日)以降の株式市場の動向は気になるところです。また、今年に入って新NISAで投資を始めた人は今までは含み益をかかえていたとしても、今後も値を崩していくと元本割れの状況になってしまうかもしれません。Youtubeなどでは、20年、30年と続ける投資なのだから一時的な値崩れで投資に見切りをつけるようなことはしないで、今まで通りに積み立てを実施した方がいいとしている情報が多いですが、平常心を保ち続けるのはやはり難しいことだと思います。

 これが個人型確定拠出年金(iDeCo)であれば、非課税の枠内で自由にスイッチングすることができるので、例えば、そろそろ円高になりそうだという兆候があれば外国の債券や株の投資信託を一時的に日本の定期預金に戻しておくといった操作が可能なのですが、NISAではそれができません。もしも、外国に投資している投資信託を解約すれば、そのNISAの枠は来年まで復活しなくなってしまいます。従って、悪く言うと塩漬けにして長期にわたってまた値が戻ってくるのを待つというスタイルになってしまうのは使いにくいと思う点です。(しかし、確定拠出年金はスイッチングの仕組みを提供してくれている代わりに国民年金基金連合会などに手数料を払わなければいけない点はデメリットではあります)

【追記】

 7月26日(金)の日経平均は午前9時過ぎの段階で-90円程度で推移しているので、このまま留めなく暴落という状況ではなくなったように見えます。為替についても25日はかなり円高に振れていましたが、少し円安方向に戻して1ドル153.5円前後で推移しています。このまま少し落ち着いてくれると良いのですが、ちょっと心配な週末を迎えることになります。

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