オプションサービスを有料化して収益改善に舵を切る楽天モバイル

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 楽天モバイルは単月黒字化に向けて精力的に契約者数を増やすための対策を打ってきていますが、とうとう今まで無料で提供してきたオプションサービスを有料化することを発表しました。具体的には、2024年11月30日(土)をもって、「留守番電話サービス」および「割込通話サービス」の無料サービスが終了します。

 2024年12月1日からは、留守番電話サービスが税込月額330円、割込通話サービスが税込月額220円です。ここに来て、オプションサービスを有料化せざるを得なくなったのは、やはり単月黒字化の達成がなかなか難しいことを表しているのかもしれません。

 楽天モバイルでは単に契約者数を伸ばすだけでは単月黒字化は難しいのではないか?という記事もいくつかあったので、1ユーザあたりの平均売上(ARPU)を上げる取り組みは必須だったのだと思います。しかし、利用者からみると、特に電話を使っている人にとっては留守電機能は必須とも言える機能なので、実質値上げと受け止められてしまうかもしれません。

 移行期間は2024年8月9日(金)から2024年11月30日(土)までです。8月8日以前から契約している利用者はこの期間内でいったん留守電と割込通話サービスが解除されます。(預けていた留守電メッセージも消去される)

 もし、これらの機能を利用したい場合は、my楽天モバイルより申し込みをします。この場合、11月30日までは無料、12月1日からは有料となります。あえて、12月1日という年も押し迫った中途半端な時期に有料化するのは、楽天モバイルとして2024年12月は単月黒字にするという強い意志の表れなのではないかと思います。

 今回の有料化が今後の契約者数の伸びに影響を与えるのかどうか、今後の動きに注目したいと思います。

【2024/08/12追記】

 楽天グループの決算発表がありました。やはり、楽天モバイルで今年中に単月黒字にするのは難しくなったようで、今回の発表資料の中では記載を見つけられませんでした。楽天グループ全体では黒字化ができるのかもしれませんが、今後の状況に注目です。

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