楽天がまた驚くべきポイント還元策の変更を発表しました。楽天カードで楽天モバイル以外の携帯電話利用料を支払う場合は、ポイント還元率が現在は100円につき1ポイントですが、改定後は200円につき1ポイントになります。毎月1万円の携帯電話料金をソフトバンクに払っているとすると、今までは100ポイントが還元されていましたが、8月からは50ポイントの還元になります。ポイント還元の原資を節約できるとともに、「この機会にぜひ楽天モバイルへお乗り換えください」という強いメッセージが含まれているのだと思います。楽天モバイルに乗り換えれば、楽天市場での買い物におけるポイント還元率も上がるのでメリットが多いことは事実だと思います。
今回は携帯電話料金だけではなく、楽天の保険以外の会社への保険料のカード払い、NHK放送受信料の支払いについてもポイント還元率が200円につき1ポイントになります。
しかし、さすがに消費者にはなりふり構わぬ変更のように受け取られても仕方がありません。あまりにもポイント進呈ルールの変更が頻繁すぎて、ウオッチしていても徐々に追いつけなくなってきました。数日前(7月25日)には楽天カード(マスターカード)のAmazonにおける買い物のポイント還元率を0.2%から1%に戻す発表をしたばかりです。同じ8月1日からの変更であれば、この7月25日の発表時に他社携帯電話料金の件も同時に発表すれば良かったと思うのですが、なぜ発表時期が分かれてしまったのかとても不思議です。
楽天カードのポイント還元率の仕組みはあまりにも複雑になってしまったので、公式の説明ページはずいぶん分量が増えてしまいました。
楽天グループとしては、楽天モバイルの契約者数を増やして楽天モバイル単体での収支を改善すること、楽天グループ全体としても利益改善に取り組み、楽天グループ全体でも何とかして黒字化する道を探っているのかもしれません。
今度の楽天グループの決算発表会は8月9日が予定されています。発表にあたって黒字化への道を社内で徹底的に議論しているところだと思いますが、どんな発表になるか気になるところです。
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