岡田将生さんと清原果耶さん主演の映画「1秒先の彼」を鑑賞

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 Amazonプライムビデオでまだ見たことがない面白そうな邦画を探していると、「1秒先の彼」という映画のタイトルが目に留まりました。初めて聞く映画です。ただ、主演は岡田将生さんと清原果耶さん。脚本は宮藤官九郎さんです。1秒早いハジメと1秒遅いレイカ、ふたりの時間が重なるとき見たことのない奇跡が起きるという紹介も気になります。

 さっそく映画を観てみると、「路線バスに乗っていた男性が忽然と姿を消しました」という不思議な始まり方をします。さらに交番でハジメは「昨日をなくした」という変な届け出をしてお巡りさんに気味悪がられます。

 ハジメは人よりも何事も早く、カップラーメンは2分で蓋を開けてしまい、写真撮影ではタイミングが合わずに必ず目をつぶってしまいます。ハジメは郵便局に勤めていますがなんとなく自分がいるところはここではないと思っています。

 一方でレイカは路線バスでバス停を過ぎてから「降ります」と言ってバスに急ブレーキをかけさせたり、蚊を捕まえようと思っても捕まえられなかったり、何事もワンテンポ遅れます。

 この二人は実は幼い頃に接点がありました。レイカはハジメのことを思い出しますが、ハジメはレイカを見ても思い出すことはありませんでした。そんなある日、奇跡が起こり、天の橋立で二人はともに過ごし記念撮影、そしてその写真がある写真館の店頭に飾られます。しかし、この日のことをハジメはまったく覚えていません。この無くなった日のことを映画の冒頭で交番に届けたことになります。

 映画が進むうちに映画の冒頭の伏線が拾われていく構成になっていて、ぼんやりとしていると少し頭の中がごちゃごちゃになるので注意が必要です。

 とても不思議な映画ではありましたが、エンディングにかけては思いがけない展開もあり、楽しむことができる映画でした。

 ゆっくりと生きている人には、まるでうるう年の2月29日のように神様からボーナスタイムが与えられる、急いで生きている人には1日奪われてしまう、映画の中では描かれませんでしたが、普通に生きている人には何事もなかったように時間がそのまま流れるのではないかと思います。

 時間が止まったのは昼間だったはずなのに、終盤では花火がきれいにあがっているところで止まっているなど、少し頭の中で整理がつかない部分もありましたが、面白かったです。

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