川口春奈さんと山崎賢人さん主演の映画「一週間フレンズ」を鑑賞

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 多摩市や日野市を中心にしてロケが行われたという映画「一週間フレンズ」をAmazonプライムビデオで鑑賞しました。2017年、今から7年前に公開された作品です。川口春奈さんが演じる一週間で友だちの記憶をなくしてしまう高校生、藤宮香織と、山崎賢人さんが演じる同じクラスの長谷祐樹を中心にしてストーリーが展開されます。原作は月刊「ガンガンJOKER」(スクウェア・エニックス刊)で連載された同名漫画です。

 藤宮香織は長谷祐樹が通う高校に転校していますが、頑なに誰とも友だちになろうとしません。いつも一人で行動しています。一方の長谷祐樹はお調子者といった印象で絵が上手く漫研に所属しています。ある日、長谷祐樹が京王線の電車から駅で降りたときに、図書室で借りた本を席の上に忘れてしまいます。それに気がついた藤宮香織は素早く本を手にとって、締まりかけたドアの隙間からホームにいた長谷祐樹に本を投げて渡します。ここのシーンは前の学校で香織がバスケットボール部に所属していたことと結びついているのかもしれません。

 長谷祐樹はそれ以来、藤宮香織のことが気になってしまい、香織に「友だちになってください」と懇願します。しかし、香織は「無理」の一言で祐樹をかわしていきます。そんな様子を見ていた先生にある日、祐樹は呼び出されて、香織の病気のことを聞きます。日曜日になるとその前の一週間までの友だちの記憶がなくなってしまうという症状です。

 そんな香織となんとかして友だちになりたかった祐樹は、紀貫之の土佐日記の授業を受ける中で、交換日記をすればよいことに気が付きます。交換日記であればその前の週までの出来事を読み返すことで思い出すことができます。そんな2人が交換日記を続けてどんなエンディングに繋がっていくかが、この映画の見所になります。

 川口春奈さんの演技が光っていたほか、特にエンディングに近いところで出てきた、学校の図書室の分厚い本に書き込まれたパラパラ漫画やエンディングのスキマスイッチ「奏」がとても印象的で、心に残る映画でした。

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