戦時中にタイムスリップする映画「あの花が咲く丘で君とまた出会えたら。」を鑑賞

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 最近、暑い日が続きます。三連休の初日、夕方から出かける予定がありましたが、それまで時間があったので、Amazonプライムビデオに何か面白い作品がないか確認してみたところ、映画「あの花が咲く丘で君とまた出会えたら。」が目に留まりました。NHKの朝ドラ「舞いあがれ!」で主役を演じた福原遥さんと同じく「ブギウギ」に出演した水上恒司さんが出演しています。公開されたのは2023年12月8日でしたので、まだ半年少ししか経っていません。

 原作は汐見夏衛さん、愛知県で高校の国語の先生として働きながら小説サイトの野いちごで趣味として小説の執筆をスタート、そして2016年にこの「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」で書籍化デビューされました。SNSで「とにかく泣ける」と話題になり累計発行部数が100万部を突破しました。

 エンディングのテーマ曲は福山雅治さんの想望です。

 福原遥さんというと、少し甘えん坊のような演技をするイメージが有ったのですが、この映画の冒頭からは母親と衝突する女子高生(百合)の役をよく演じていました。そして、母親と喧嘩して豪雨の夜に廃屋のようなところに行って寝てしまい朝起きて出てみるとそこは昭和20年、終戦の年でした。6月でしたので、あと2ヶ月で終戦というタイミングです。

 そこで、特攻隊で攻撃に出る前の青年たちと知り合い、その中でも佐久間彰と心を惹かれ合うようになります。

 どうしても、タイムスリップする映画は不自然さを伴いがちになりますが、この映画は過度な演出があるわけでもなく上手くつないでいたのが印象的です。戦争というのが馬鹿らしいものだということも、観ている人に対して訴えかけています。松坂慶子さんが切り盛りする食堂というのも朝ドラ感が出ていて良かったです。

 また、原作の発想が素晴らしいと思うのですが、エンディングにかけて、彰から百合の手紙に出会う場面がとても素敵でした。また、少し経ったら改めて丁寧に観たい映画です。

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