山梨県でよく見かけるハッピードリンクショップの謎

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 山梨県の道路をクルマで走っていると、ハッピードリンクショップという名前の看板をとても頻繁に見かけます。そこには車を数台置くことができるスペースと何台かの自動販売機が並べられているだけで、お店の店舗などはありません。

 こちらは、ゆるキャン△とコラボした身延町の常幸院駐車場にあるハッピードリンクショップです。ゆるキャン△とコラボしているので、「ラッキードリンクショップ」という看板が出ていますが本当はハッピードリンクショップです。

 また、嬉しいことにドリンクの価格が数十円安く設定されている場合もあるようです。

 この、ハッピードリンクショップですが山梨県のフローレンという会社が運営しています。そして、驚くことに山梨県だけではなく、長野県と群馬県にも展開していて、店舗数は1000店舗以上になっているのだそうです。

 いつからハッピードリンクショップはあるのでしよう?

 調べてみると、フローレンが2003 年にハッピードリンクショップをスタートさせました。フローレンは1973年の創業以来、自動販売機の運営管理事業で大きく成長しました。しかし、時代の変化とともにフローレンに危機が訪れます。コンビニエンストアやスーパーマーケット、ドラッグストアがどんどん出店して、自動販売機を置かせてもらっていた個人商店が激減してしまったのだそうです。そんな中で開始したのがハッピードリンクショップでした。

 ハッピードリンクショップのネーミングは、どの年代の人にも覚えやすいようにこの名前にしたと紹介されています。たしかに分かりやすいです。

 特にコンビニなどと競合しにくい生活道路や農道、山道などに出店することで活路を見出したのだそうです。たしかに幹線道路沿いよりは、県道などの車の通りがさほど多くない場所でハッピードリンクショップを見かける気がします。実は周りに民家などがない場所の方が売上が高い傾向があるという事実は興味深いです。

 今となっては、フローレンの売上全体の約6割を稼いでいるということなので、同社の屋台骨の事業にまで発展したことは間違えありません。個人商店の激減の中で、ハッピードリンクショップという形で業績を上げたというアイディアは素晴らしいと思いました。

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