側道部分しか通れなかった南多摩尾根幹線道路が四車線道路として絶賛工事進行中

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 ずっと長い間、側道部分しか道路が開放されていなかった南多摩尾根幹線道路〔多摩都市計画道路3・1・6号〕ですが、今まで放置されていた道路の広大な中央部分(本線部分)に関する工事が絶賛進行中です。

 南多摩尾根幹線道路は、多摩ニュータウンの開発に合わせて昭和44年に都市計画決定されました。これまでに一部区間は4車線で整備されているものの、大半は暫定2車線であるために慢性的な交通渋滞が発生しており、生活道路に交通が流入するなど沿道環境の悪化を招いていることから工事が進められることになったものです。

 南多摩尾根幹線道路の全長は16.5Km、そのうち西側区間の5.5Kmと東側区間の4.0Kmで工事が行われています。

南多摩尾根幹線道路

 この道路、埼玉県新座市から伏見通り、武蔵境通り、鶴川街道を通り、稲城市や唐木田などを経由して町田街道へとつながっています。しかし、鶴川街道から直進した先は側道部分しか開通しておらず、ところどころで渋滞が発生して決して走りやすい道ではありません。そのまま真っすぐ行って、唐木田やぐりーんうぉーく多摩のあたりから町田街道までは片側二車線の快適な道になります。

 すでに片側一車線の部分も中央には広大な道路建設用地が確保されていたのですが、今までそのまま放置されていました。住民による反対運動などがあったと聞いています。

 若葉台公園付近では全長1.8Kmの稲城多摩トンネルが新たに掘り進められるほか、混雑する鎌倉街道との交差点にあたる「多摩卸売市場前」交差点にいたっては立体交差となるということなので、かなり快適になることが期待できます。町田街道から先も国道16号線まで抜けられるようにするための工事も同時に進めるということです。

 調布から相模原方面に抜けることができる立派な道ができれば、中央道の調布インターから八王子インターの間、および八王子バイパスの混雑緩和に大きく貢献するのではないかと思います。

 しかし、埼玉県新座市から神奈川県相模原市まで立派な道路がつながる中でとっても惜しいのは、甲州街道から北側、中央高速の高架下までの区間です。この区間だけは片側一車線の状況で、特に南行はこの区間はとても混雑します。道路の東側は電気通信大学、少し大学の用地を道路に転用できないものでしょうか。

 こちらが東京都建設局の公式サイトです。

南多摩尾根幹線道路〔多摩都市計画道路3・1・6号〕
南多摩尾根幹線道路〔多摩都市計画道路3・1・6号〕

 

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