テレビ静岡の大きな誤認を招くバス運転手の記事タイトル

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テレビ静岡の記事に下記のタイトルの記事がありました。

テレビ静岡の記事タイトル

「残高不足に気づかずバスに乗車した小学校低学年の児童に運転手が威圧的な態度…強い口調で注意し謝罪を強要 児童は猛暑の中で歩いて帰宅 当日の最高気温は37.7℃」

このタイトルを読んだとき、”子どもに威圧的態度をとった上に、バスに乗せずに子どもを2時間も歩かせた”と読めます。

しかし、記事本文を丁寧に読むと、タイトルとは違うことに気がつきました。要約すると下記のようになります。

  • 後払いのバス。バスから降りる時にICカードで払おうとしたが残高不足
  • 運転手が注意をしたら子どもは下を向いた
  • 運転手は子どもの顎を触って「こっちを向いて」と顔を上げさせた
  • 強い口調で謝罪と親への報告を要求
  • バスを降りたあと別のバスに乗り継ぐ予定であったが、離れた自宅まで約2時間かけて歩いて帰った

どの程度強い口調で運転手が話したのかは、この記事から受ける印象の通りなのか否かは分かりません。バスに同乗していた別のお客さんの証言があれば分かるかもしれません。

しかし、子どもが歩いて帰ったのは少なくとも運転手に無理矢理下ろされたり、乗車拒否をされたからではありません。子どもが自分の意思でバスを利用せずに帰ったことになります。(もしかすると、ICカードに残高がないので乗り継ぎのバスに乗れなかったのかもしれません)

ただでさえ、バス運転手は不足している上に、テレビ静岡のような誤解を生むタイトルでこの運転手がバッシングを受けるようなことは絶対にあってはならないことだと思います。

NHKの記事タイトルはテレビ静岡よりも適切だと思いました。

NHKの記事タイトル

「遠州鉄道路線バス 児童に威圧的な態度の運転手 乗務から外す」

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