本日(2024年9月19日)より、さくらインターネットでMySQL8.0の提供が開始されました。従来はMySQL5.7(および「MySQL 4.0」「MySQL 5.1」「MySQL 5.5」)が提供されていました。MySQL8.0が提供されるのは下記のサービスです。
- スタンダードプラン
- プレミアムプラン
- ビジネスプラン
- ビジネスプロプラン
ライトプラン、マネージドサーバ、リセール向けサービスは対象外です。
9月19日にMySQL8.0が提供されたあとは、MySQL5.7で新しいデータベースの作成はできなくなります。すでに、MySQL5.7(および「MySQL 4.0」「MySQL 5.1」「MySQL 5.5」)で作成したデータベースについては、引き続き利用を継続できますが、すでにベンダーにおけるサポートが終了しているため、将来的に重大な脆弱性が発見されるリスクがありますので、さくらインターネットでは早めの移行を薦めています。
アップグレード機能
MySQL8.0に移行する場合は、さくらインターネットが提供しているデータベースアップグレード機能を使うかたちになります。使用しているアプリケーションがMySQL8.0に対応しているか否かは自ら確認する必要があります。本アップグレード機能を利用する際には以下の制約があります。
- アップグレードの申請後は完了まで、データベースの新規作成・削除ができなくなる。新規作成・削除をする場合は、申請をキャンセルする
- アップグレード機能を利用しても、古いバージョンのデータベースは、削除されない
- アップグレード処理中もデータベースの読み書きなどは可能。しかし、その期間更新されたデータはアップグレード後のデータに反映されない。 予約日時から完了するまでの期間は、データベースの更新をしないようにする。
また、下記の場合はアップグレードができません。
- 同名のデータベースが存在する。
- 利用中のデータベースの総使用量が、現時点で制限値を超えている。
- データベースアップグレードを利用することで、総使用量が制限値を超えてしまう。
- データベースアップグレードを利用することで、データベース数が規定の利用数を超えてしまう。
- 5,000テーブルを超えるデータベースが一つでも存在する。
各プランにおける制限値、規定数は以下の通りです。
スタンダード | プレミアム | ビジネス | ビジネスプロ | |
---|---|---|---|---|
制限値 | 3GB | 4.5GB | 8GB | 12GB |
規定数 | 50個 | 100個 | 200個 | 400個 |
こちらのブログはプレミアムプランで契約しているのですが、制限値・規定数とも大幅に下回っているので、今回はアップグレードが可能です。
また、WordPressに付属しているサイトヘルスというチェック機能で、「古いデータベースサーバー」という警告を受けていたので、そろそろアップグレードしたいと思っていました。
ということで、データベースのアップグレード機能に申し込んでみました。何日の何時に移行するかについて、自分で選ぶことができます。
16時00分開始で申し込んだところ、16時05分にはアップグレードが完了しました。特にユーザー名、パスワード、データベースの名前などは変更しませんでした。
アップグレード機能が終わった後は、wp-config.phpの中身を修正します。こちらの説明が判りやすいです。
【2024年9月26日追記】
MySQL8.0の利用を開始
こちらのブログで、MySQL8.0にデータ移行を実施し、configの情報を書き換えて、現時点ではMySQL8.0で運用を始めています。特にとびきり速くなったとか、トラブルが出たということはありませんので、何かが変わったと感じる場面はありませんが、このまま使い続けてみようと思います。
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