先日、X(旧Twitter)を見ていると、杉並アニメーションミュージアムというところで、ゆるキャン△SEASON3の企画展を2024年11月2日(土) ~ 2025年4月6日(日)で実施するというツイートを見つけました。杉並区にアニメーションミュージアムがあることを知らなかったのですが、調べてみると、青梅街道から少し入ったところ、杉並区立杉並会館という建物の中にあるようです。東京学芸大学の名前が付いていますが、これはネーミングライツで広告料を払う契約をしているので、このような名前になっていました。
なぜ、杉並区にこのような施設があるかというと、中央線沿線にはアニメーション制作会社が多くありますが、その中でも特に杉並区にある会社が多いため、このような施設が作られています。実はゆるキャン△SEASON3を制作したエイトビットという会社も杉並区にあります。SEASON2までは国分寺市にあるC-Stationが制作していました。(1964年に杉並区内に出来た東京ムービーが始まりです。オバケのQ太郎などを制作しています)
こちらが、杉並アニメーションミュージアムがある杉並会館の建物です。
施設には駐車場はありません。杉並会館は宴会場なども備えた施設なので、駐車場がないのは不思議な感じもします。周辺のコインパーキングを使うことになっています。確かに周辺には多くのコインパーキングがありました。相場は30分で200円、一日最大900円前後の駐車場が多いです。
こちらが杉並会館の入口です。かなり年季が入った建物ではあります。
こちらのエレベータから3階に上ると杉並アニメーションミュージアムがあります。
次回の企画展の案内「ゆるキャン△SEASON3」の案内もありました。
エレベータを3階でおりると目の前に受付があります。こちらに立ち寄ると、「はじめてですか?」と聞かれて、はじめての場合は簡単な解説をしてくれます。動画撮影NG、フラッシュ撮影NG、指定場所ではカメラ撮影禁止、館内は飲食禁止など、いくつかのルールがあります。
まず目に入ってきたのはハクション大魔王です。三鷹駅の北口、武蔵野市にあるタツノコプロの作品です。
続いて、アニメの歴史を学べるコーナーがあります。1960年代から年代順に主な作品が紹介されています。1960年代から1970年代ではNHKの朝の連続テレビ小説「なつぞら」の中で見たアニメの世界からスタジオジブリ、エヴァンゲリオンなどの世界までが見えてきます。
続いてアニメが出来るまでを知ることができるコーナーがあります。監督、作画監督、美術監督のデスクが再現されていたりもします。また、実際に声や効果音などでアフレコを体験できるコーナーもありました。
続いて企画展のコーナーがあります。今回はMAHO FILM展が開催されていました。
株式会社MAHO FILM は2018年に設立された杉並区を拠点に活動しているアニメーション制作会社です。「100万の命の上に俺は立っている」、「外科医エリーゼ」、「神達に拾われた男」などの作品を制作しています。
アニメの原理を楽しみながら学ぶコーナーや、アニメーションの制作を体験できるコーナーもあります。
中央の丸い柱には所狭しとアニメの作者などのサインが並んでいます。こちらも見応えがあります。
中三階にはアニメライブラリーとアニメシアターがあります。ライブラリーには所狭しとアニメ関係の書籍やDVDなどが並んでいます。DVDを借りて室内にある視聴スペースで見ることもできます。作品名の「あいうえお順」に書籍が並んでいたので探しやすかったです。ゆるキャン△のムック本も数冊おいてありました。
アニメシアターでは14時および16時から上映があるということでしたが、まだ午前中でしたので、またの機会に見ることにしました。
4階はワークショップスペースです。
これだけ充実した施設が無料で公開されているということに驚いてしまいました。館内は親子連れも多く見られました。本気で展示を見ると半日から1日くらい必要かもしれません。
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