楽天投信投資顧問が「楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)」という新たな投資信託を設定、運用を開始しました。このファンドは米国の「シュワブ・米国配当株式ETF(SCHWAB US DIVIDEND EQUITY ETF)」を主要投資対象として、配当収益や中長期的な値上がり益の獲得を目指すとしています。このファンドは楽天証券でしか購入できません。
楽天高配当株式・米国ファンド(四半期決算型とは?
このシュワブ・米国配当株式ETFは「ダウ・ジョーンズUSディビデンド100インデックス指数」に連動する成果を目指しています。今まで、日本ではシュワブ・米国配当株式ETF(SCHD)を購入することができなかったので、今回、楽天が初めて取り扱った形になります。信託報酬は年0.192%と昨今の低信託報酬インデックスファンドの中では少しだけ高めですが、SCHDの魅力と天秤にかけたときどう考えるかということになります。本当は経費率が安い米国ETFとしてのSCHDそのものを買いたいのですが残念ながら購入できません。
YouTubeの動画を見ていると、米国のETFとして運用されているSCHDの過去の実績を評価するものが多かったので、購入受付開始日の9月27日に楽天証券で少しだけ購入してみました。(配当金が出るタイプでNISA枠を使うのはもったいない気がしたので、NISA成長投資枠は使わずに特定口座を利用しました)
しかし、大統領選挙を控えているからとは言え、最近の米国株価はまた最高値を更新しているので、少し上がり過ぎているような気もして、暴落がないのか少し心配なところはあります。価格が下がれば簡単に元本割れになってしまうので、あくまでも自己責任での購入ということになります。なお、分配金を四半期単位に受け取りたいので、NISA口座ではなく、特定口座で買い付けることにします。
従来はVYMで積み立て
米国の高配当株式ETFで有名なものはいくつかありますが、今までは楽天証券の米国株式・ETFを通じて、VYM(バンガード 米国高配当株式ETF)を購入していました。こちらの大きな魅力は配当利回りは米国高配当株式ETFの中では中庸であるものの、比較的、株価の値上がり益を狙える実績を作ってきたことと、経費率が0.06%と非常に安いことです。残念ながら証券会社を通して購入するときに、買付手数料と日本円で購入する際には為替手数料がかかってしまいますが長期保有しているときには経費率が低いことが活きてきます。
楽天SCHD購入時の注意ポイント
楽天証券で本投資信託を購入するときに、「SCHD」で検索してもヒットしませんでした。あくまでも、正式な名前で検索しなければいけません。投資信託の買付ランキングの上位にも入っていたので、そちらから間違えないように選んでも良いかもしれません。
今後、VYMと楽天SCHDのパフォーマンスの違いを見てきたいと思っています。
【2025年2月17日追記】
SBIからもSCHDの投資信託が登場
その後、SBIからもSCHDに投資する投資信託(SBI・S・米国高配当株式・ファンド(年4回決算型))が登場しました。特徴は信託報酬が楽天よりも安く0.1238%/年(税込)に設定されていることです。SBI・S・米国高配当株式・ファンド(年4回決算型)も非常に人気となって、既に集めた金額が1000億円を突破しています。
楽天SCHDは間もなく決算
また、楽天SCHDは2月25日が初めての決算日となります。決算内容がどうなるか、信託報酬率に現れない隠れ手数料があるのかないのかといったことに注目が集まっています。
高配当株式日本ファンドも登場
楽天から高配当株式日本ファンドが登場することが発表されました。すでに申し込みが始まっています。
また、四半期決算型のVYMに投資するファンドも新たに楽天から発売されることが発表されています。楽天SCHD、楽天高配当株式日本、楽天VYMは決算月が1ヶ月ずつずれているので、この3つを購入すると毎月分配金を得られるようになります。(私自身はVYMは直接米国株としてETFを購入しているので楽天VYMは利用しない方向です)
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