太陽フレアに伴いGPSや一部の通信などへの影響に米気象当局が警戒呼びかけ

当サイトの記事には広告が含まれます

 NOAA(アメリカ海洋大気局)によると、太陽フレアと呼ばれる爆発現象が発生(10月10日15時14分UT)し電気を帯びた粒子が日本時間の11日未明に地球に到達、地球の磁場が乱れる磁気嵐が発生しています。これに伴い、GPS(GPSの位置情報がずれる)や一部の通信(通信機器が使えなくなる)などに影響が出る恐れがあることをアメリカの気象当局が警戒を呼び掛けています。

 磁気嵐の大きさは5段階中、上から2番目にあたり、今後さらに強まる可能性もあるとしています。

 NICTでは非常に分かりやすく現在の状況を説明してくれています。下記は2024年10月11日14時45分現在で掲載されていた情報です。(ホーム | 宇宙天気予報 (nict.go.jp)

NICT 宇宙天気予報より

「概況としては、太陽活動は非常に活発でした。引き続き、今後1日間、太陽活動は活発な状態が予想されます」と解説されています。

また、オーロラ現象は緯度の高い地域でしか見ることができませんが、今回の活動活発化に伴い、より緯度の低い地域で見ることができる可能性もあるということです。調べてみると、石川県能登町(星野観察館「満点星」)で撮影された低緯度オーロラの動画がありました。2024年10月11日未明に撮影されたものです。

 こちらは、名寄(なよろ市立天文台きたすばる)で撮影された低緯度オーロラです。

 北の空がオーロラの光で薄い赤色に染まっています。北極圏や南極圏でのオーロラは青色や緑色ですが低緯度オーロラはうっすらと赤色に見えるのが特徴です。低緯度オーロラは普段よりも低い緯度で見られるオーロラで太陽フレアによる影響です。

 太陽はおおよそ11年の周期で活動が活発になったり、活動が弱くなっりするサイクルが繰り返されていて、今年は活発になる時期にあたっています。5月にも太陽フレアが発生し、各地でオーロラが観測されたほか、GPSを利用したサービスで影響が発生しています。

コメント