2017年7月から利用していた楽天証券のファンドラップサービス「楽ラップ」から撤退することにしました。ファンドラップサービスというのは金融機関と投資一任契約を結び、投資のプロに資産運用を任せるサービスです。投資家のニーズに合わせた運用方針に基づいて、複数の投資信託を組み合わせて運用します。楽ラップの場合は最初に申し込む際にいくつかの問いに答えていくと、積極的なリスクの高い運用から保守的なリスクの低い運用までいくつかの段階の中で、最もお薦めなタイプを提案してくれる仕組みになっていました。私の場合はリスクが最も高いタイプから2段階目のタイプで申し込みを行いました。
2017年に申し込んだ際のレポートはこちらで公開しています。
なぜ撤退を決めたかというと、この7年間の運用を通じて、あまり大きな利益が出なかった点が理由です。今年は1月から新NISAが始まったので、投資の勉強をして、S&P500やオルカンなどのインデックス投資でNISAの枠は埋めて、特定口座では老後に向けて、米国株式・ETF(高配当ETFのVYM、リスクヘッジのための米国債券ETFのAGG)、米国生債券、投資信託では高配当と増配を狙うために楽天SCHD、他に金に分散して投資を始めました。すると、この11ヶ月間の成績だけで比較すると、楽ラップ(やや積極型、下落ショック低減無し、固定報酬型)よりも良い成績が出てしまったのです。
楽ラップを運用していたこの7年間を振り返ってみると、相場には山谷がありましたが、総じて環境は良くてS&P500、日経平均ともに大きく上げてきた期間、また為替も円安に大きく傾いてきた期間でした。この中で、楽ラップが大きな成績を上げることができなかったのは、やはりその手数料率の高さが起因しているのではないかという点に行きつきました。楽ラップの手数料率は固定報酬型で最大年率0.715%となっています。この手数料率の高さは地味に効いているのではないかと思いました。(投資信託のemaxis slimシリーズ、米国ETFのVYM、AGGなどでは0.1%を切るものも多くなっています)
楽ラップも決して運用成績が悪いわけではなく着実に成果は出しています。運用状況はこちらで公開されています。
今のように米国ではトランプ氏が大統領に選ばれて、株価が上がる方向の中では個人が運用していても成果を出しやすい面はあるのかもしれません。今後、平均株価が大きく下がるようなことがあると、やっぱり楽ラップを続けていた方が良かったと後悔する日が来るかもしれませんが、今後は楽ラップから撤退していく方向で考えています。
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