1985年に電電公社が民営化された形で発足したNTT(日本電信電話株式会社)ですが、2025年6月の株主総会での決議に向けて、社名変更を検討しているという報道がありました。電電公社から事業を引き継いだ際には、「電信」と「電話」が事業の大きな2本柱でしたが、それから40年が経過した現在、もはや事業内容が大きく変化してきていることが社名変更を検討している理由です。
NTTという略称はとてもシンプル、米国のAT&T(American Telephone & Telegraph Company)とも通じる名前で、親近感がありました。
現在、NTTが冠に付いているグループ会社も多数あります。これらの会社の名前も一斉に変わるのだとすると、かなりの大掛かりなことになりそうです。調べてみると、連結子会社数だけでも967社、NTTグループの社員数だけでも338,467名もいます。(2024年3月期)
また、青い輪っかがクルンクルンとしているロゴはダイナミックループと呼ばれていて、1964年の東京オリンピックのポスターを手掛けたデザイナーの亀倉雄策氏のデザインです。「コミュニケーションを通じ、人間社会の発展と人々の豊かな暮らしのお役にたつため、お客様を発想の原点とし、常に未来を考えダイナミックに自己革新を続け、真に世の中の役に立つヒューマンな企業をめざす。」という考え方を元に作成されたものですが、こちらのロゴも実にシンプルで判りやすいものだと思います。
NTTの公式サイトでは下記のように紹介されています。
マーク上部における小さなループにより、常にお客さま・社会の声を、企業活動の原点として吸収し、広く社会の役に立っていこうとするNTTの企業姿勢を表現しています。NTTは、このマークのもと、競争と協調の中で、常に未来を考え、コミュニケーションを通じた人間味あふれる社会の実現に向け努力を続けていきます。
社名変更に伴い、このダイナミックループもロゴとして使われなくなるのだとすると、とても残念です。
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