楽天ひかりのIPoE接続でIPsec VPNのテレワークができなかったのでPPPoE接続のルータを追加

 自宅で常時接続回線として楽天ひかりを使用しています。楽天ひかりから提供されるIDとPWを使って接続するPPPoE接続だと、夜間などのトラフィックが混雑する時間帯には通信速度が遅くなってしまうので、楽天ひかりのIPoE接続に対応しているルーターを購入し、IPoE接続をしていました。

 入手したWi-Fiルーターはこちらの商品です。

 しかし、困ったことが一つ発生しました。会社でIPsec方式のVPNを用いた仕組みでテレワークをしているのですが、楽天ひかりのIPoE接続ではどうしてもプロトコルが通らず導通しません。

 最近になって会社を通してVPNの提供会社にも問い合わせてもらったのですが、IPv4 over IPv6には対応していないという回答でした。ただ、そんな単純な問題だと会社にいるIPoE接続をしている人は全員テレワークができなくなってしまうことになるので、楽天ひかりのDS-Lite(クロスパス)という方式に依存しているのではないかと思っています。この方式は複数の加入者のグローバルIPアドレスを束ねてしまい相手先から見るとこちらのWi-FiルーターのグローバルIPアドレスが識別できなくなることが怪しいです。

 そんなことで、テレワークをするときには仕方がなく、IIJmio(NTTドコモ)のSIMを利用して通信していました。しかし、そんなことをしていても勿体ないので、NTT東日本からレンタルされているホームゲートウェイの後段に、従来のIPoE接続しているWi-Fiルーターとは別に、PPPoE接続をするためだけのWi-Fiルーターを接続することにしました。ホームゲートウェイ(HGW)に二台のWi-Fiルーターがぶら下がる形になります。

 これにより、テレワークをしたいときだけは、PPPoE接続しているルーターのWi-Fiに接続すればVPNが接続できるという塩梅になります。今回、PPPoE接続用に押入れの奥から引っ張り出してきたWi-FiルーターはNETGEAR社のWNDR4300という機種です。

 このルーターはとても安定していたので、昔、PPPoE接続をしていた時代には活躍してくれていました。

 今回の増設で一番苦労したのは、楽天ひかりのPPPoE接続で必要なIDとPWが書かれたお知らせの紙を探し出すことでした。やっとのことでお知らせを見つけて、Wi-Fiルーターの設定をしたうえで、ホームゲートウェイに接続しました。

 一つだけ気を付けたことは、IPoE接続したルーターのローカルIPアドレスは、「192.168.0.1」の系列を利用して、PPPoE接続したルーターのローカルIPアドレスは、「192.168.1.1」の系列を利用したことです。あとで混乱することがないかなと思って実施した工夫です。

 あっさりと、PPPoE接続の方でもインターネット接続ができるようになりました。これでテレワークが楽天ひかりの回線でできるようになります。良かったです。

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