NHKが三菱UFJ銀行元行員はスペアキーを使って顧客の貸金庫から10数億円を搾取していたことが関係者への取材で分かったと報じています。この行員は練馬支店と玉川支店に勤務していた約4年半にわたって貸金庫を無断に開け中に入っている金品を盗み取っていました。
強固なセキュリティ対策が行われていたにもかかわらず、今回の事件が発生したのであれば犯行が限定的かもしれません。
しかし、スペアキーの管理責任者であれば犯行ができてしまうようなスペアキーの管理状況であったとすれば他にも犯行が行われていたのではないか?と疑いたくもなります。
貸金庫の中に何が入っていたのかを正式に把握することは難しい
正直、貸金庫に何をどれだけ預けていたかを証明することは難しいので、発表されている金額が正しいのか否かすらよく分かりません。貸金庫に預けていた本人が高齢だった場合は盗まれていたとしても気が付かない場合が多かったのではないかと思えます。
悪意を持っている内部者であれば誰でも犯罪ができてしまうような状況にも思えます。また、厳重なセキュリティ確保が必要なはずの貸金庫ですら、これほどまでに杜撰なスペアキーの管理しかできていなかったのだとすれば、本当にこの銀行にお金を預けていても大丈夫なのか、とても不安になります。
今後、銀行による正式な説明が行われることになると思います。どんな説明が行われるのか、関心の高い事件です。もしも、三菱UFJ銀行の信頼が大きく損なわれることが予見された場合は、最悪はペイオフ対策も検討しておかなければいけないかもしれません。
【2024年12月16日追記】
なぜ頭取がANNの単独取材に対応?
事件が発覚してから公式な記者会見の場を三菱UFJ銀行では開催していませんが、なぜ、ANNの単独取材には応じたことが報道されていました。なお、記者会見は12月16日午後3時半に開催される予定ですが、なぜANNの単独取材に先に応じたのか疑問が残るところです。記事の中では半沢頭取から下記の言葉があったことが紹介されていました。
- まずは本当にお客さまはじめ関係者の皆様に多大なご迷惑、ご心配をお掛けしておりまして心よりおわび申し上げます
- (お客様から)厳しいお言葉もいただきました。それに対しては誠実に対応してまいりましたし、今後もしっかり誠実に対応していきたい
記者会見でどのような説明が行われるのか、おって確認するようにします。
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