店舗の数が減って閑散としたイオンモール富津で買い物

 千葉県の鴨川からアクアラインに乗るため木更津に向かっている途中で、富津市にあるイオンモール富津に寄ってみました。今まで、イオンモール木更津には行ったことがあるのですが、イオンモール富津には行ったことがありません。

 調べてみると、イオンモールとしては千葉県で一号店、1993年9月にオープンしたジャスコ富津店が始まり、2007年9月にイオンモール富津に改称したということなので、すでに30年の歴史があるショッピングモールということになります。2014年にイオンモール木更津が開業するとテナントが激減してしまい厳しい状況になっているということでした。確かにイオンモール富津からイオンモール木更津は10Km弱しか離れておらず、クルマで移動すると15分程度の距離です。この商圏でイオンモールが二つあるのは流石に需要を上回ってしまったのでしょう。

 日曜日の午後3時過ぎに現地に行ってみると、駐車場は空いていました。建物も古い感じがします。ただ、建物の中に入ってみると、1階についてはそこまで閑散とした雰囲気はありませんでした。しかし、フードコート的なところはカレー屋さん以外はお店が閉まっていたり、レストラン街的なところにあるラーメン屋(拉麺帝王)は昼営業が終わって店を閉めてしまっていたり、やはり普通のイオンモールとは雰囲気が違います。マクドナルドやサイゼリヤといった店舗はお客さんを集めていました。また、アウトレット家具屋も目立ちました。家具屋は売り場面積が必要なので、もしテナント料が安くしてもらえるならば、このような場所は良いのかもしれません。変わったところではコインランドリーがありました。

 スーパーマーケットがある方はお客さんが多かったです。生鮮食料品やお総菜などが充実していて、お客さんにも人気のようです。ドラッグストアのイオン薬局などもありました。

 2階のフロアーについては、西松屋やイオンの衣料品売り場、ゲームセンターなどがありますが、空きテナントが目立ちます。2007年のリニューアルオープン時には2階にはマックハウス、タカキュー、メガネの勉強堂、ペッパーランチ、ミスドなど、各種の店舗があったようですが、撤退してしまったお店も多いようです。

 3階のフロアーについては、変わった取り組みが行われていました。一角に富津市立図書館があります。もともと、2023年3月までは富津市は市立図書館を持っていなかったのですが、財政面で単独の図書館を建てることが難しかったところに、2021年にイオンモールから富津市に対して集客力向上のために市立図書館として活用の提案があり実現しました。もともとは、この市立図書館があるスペースにはユニクロと従業員休憩用のスペースがあったのだそうです。

「気軽に立ち寄れる、出会い・学び・憩いの場」をコンセプトとした図書館が誕生します。
図書館を利用するために図書館に行くという従来のスタイルから、幅広い世代の人が気軽に立ち寄れ、日常の生活圏に溶け込むスタイルのと図書館を実現し、利用者の居場所づくりと、ふだん本にあまり親しみのない人にも本と接する機会を提供いたします。

蔵書数:約6.5万冊(開館時。段階的に蔵書数の拡充を行い、約8.5万冊を予定)
座席数:134席

 実際に富津市立図書館のスペースを見学しましたが、とても明るくきれいにリニューアルされていて、とても良い図書館でした。市民の方々にも親しまれているようです。今後、各地のショッピングモールでは空きスペースが徐々に増えることがあるかもしれませんが、クルマでの利用がとても便利なので、このような公共スペースとして活用するのは十分に有りだと思いました。

富津市立図書館

 富津市立図書館の向かい側には、とても大きなフロアーで100円ショップのダイソーが営業していました。

 しかし、3階のフロアーも図書館と逆方向のスペースは多くが空いています。公共施設の誘致がさらに進むと良いと思うのですが、やはり難しいのでしょうか。

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