テレ東BIZを見ていると、「ディズニー神話に黄信号、客離れは進むのか」という特集があったので見てみました。先日、健康保険組合の補助を使って何とか料金の安いイブニングパスポートを入手して東京ディズニーランドに行ってみたのですが、パーク内で必要になる金額が増えている上に混雑していて、もはや楽しめる場所ではありませんでした。
それもそのはずで、20ほど前は9000円程度であった客単価が現在は1万7000円を超えていると、テレ東BIZで説明していました。特にコロナ禍以降に客単価が跳ね上がっています。にも関わらず、2024年4月から9月までの連結決算では増収減益となっていて、利益は会社の目標に60億円の未達となっています。本来は客単価を上げれば利益率は改善するはずですが、なぜ利益率が悪化しているのかについては番組では分かりませんでした。
私自身が東京ディズニーリゾートによく行っていたのはコロナ禍よりも前だったので、価格の高さについては本当に驚きました。家族5人でパークを利用した場合は交通費を除いてなんと8万円ほどの費用が必要です。年に1回行くだけでも負担が気になってしまいます。
これだけ価格をつり上げてもお客さんの数が減らないのは、インバウンドの外国人のお客さんが多いからなのでしょう。現在は日本はとても円安なので、外国の人から見ると日本のサービスや物の価格は非常に安く見える状況です。日本経済新聞の記事によれば、どうやって数えたのかはよく判らないのですが、入園者数に占めるインバウンド(訪日外国人客)は2023年は13%と過去最高だった20年3月期の10%を上回る比率」だと報じています。パーク内ではもっと高い頻度で外国の方を見るような気がするので、あまり実感と合いません。
また、1980年代から90年代に若者として東京ディズニーリゾートを楽しんだ客層がリタイアする時期になってきていて、生活に余裕ができてきているので孫を連れて遊びに行くというパターン、あるいは夫婦共働きで余裕があるパワーカップルが遊びに行くというパターンもあるのかもしれません。
2023年の世界のテーマパーク来店客数も番組の中で紹介されていたのですが、下記の通りです。
- 米国マジックキングダム 1772万人
- 米国ディズニーランド 1725万人
- ユニバーサルスタジオジャパン 1600万人
- 東京ディズニーランド 1510万人
- 上海ディズニーランド 1400万人
- チャイムロング・オーシャン・キングダム 1252万人
- 東京ディズニーシー 1240万人
この数字を見ただけで分かりますが、日本の東京ディズニーリゾートはランドとシーを合わせると、ぶっちぎりの1位です。米国のマジックキングダムをはるかに上回るということにには驚くばかりです。
しかし、このまま営業を続けていると、ディズニーの世界に憧れを持つ、日本人の若い世代の利用が減り、深刻な客離れが起こるのではないかと少し不安になってきます。
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