調布保谷線の延長による利便性向上と税金利用の天秤

東京都の多摩地域を南北に貫く高規格道路として調布保谷線は整備が続けられていて、現時点では調布市の甲州街道との交差点(上石原交番前)から埼玉県境までが出来上がっています。尾根幹線道路とつながっているので、神奈川県の相模原から埼玉県境まで道なりに行けば着くことになります。

そして、埼玉県境から先、関越道や国道254号線を超えて荒川までを接続する保谷朝霞線、黒目川通線の計画が明らかになりました。あわせて、新座料金所にスマートインターチェンジが出来上がれば、中央道の調布インターから関越道に行くことも簡単になります。

保谷朝霞線とほぼ並行している片側一車線の保谷志木線と国道254号線が交差する部分は榎木ガードという立体交差があるのですが、右折車線がないのでどうしても渋滞します。保谷朝霞線ができると、この榎木ガードがあるところが綺麗に作り直されて立派になる計画です。

榎木ガード

こんな道路ができてくれたら嬉しいことは間違えないのですが、これから先、道路ばかり、こんなに立派にすることに本当に意味があるのか?と考えると虚しくなってきます。

日本は少子高齢化が異常な速度で進んでいるので、人口はみるみる減少していきます。人口が減ればクルマを持つ世帯も減ることになるので、渋滞も減ると想定できます。

優先順位を付けるとすれば、道路を立派にすることではなく、若年層の税負担や社会保障負担を減らして、子どもを3人以上もてる環境にしていくことだと思います。道路を立派にするのは、人口増加の兆しが見えてきてからで良いのではないでしょうか。

特別会計、一般会計をひっくるめて、税金の使い道の優先順位をそろそろ本気で考えなければいけない時期が来ていると思います。

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