先日、NHK-BSのプレミアムシネマの枠で、黒木華さん主演、樹木希林さん、多部未華子さん出演の日々是好日(にちにちこれこうじつ)という映画が放映されました。2018年に公開された作品です。作品の元になったのは「日日是好日-「お茶」が教えてくれた15のしあわせ-」、森下典子さんの自伝のエッセイで2002年1月1日に飛鳥新社より刊行された書籍です。2008年には文庫化されました。
書籍はこのような目次になっています。
- まえがき
- 序章 茶人という生きもの
- 第一章 「自分は何も知らない」ということを知る
- 第二章 頭で考えようとしないこと
- 第三章 「今」に気持ちを集中すること
- 第四章 見て感じること
- 第五章 たくさんの「本物」を見ること
- 第六章 季節を味わうこと
- 第七章 五感で自然とつながること
- 第八章 今、ここにいること
- 第九章 自然に身を任せ、時を過ごすこと
- 第十章 このままでよい、ということ
- 第十一章 別れは必ずやってくること
- 第十二章 自分の内側に耳をすますこと
- 第十三章 雨の日は、雨を聴くこと
- 第十四章 成長を待つこと
- 第十五章 長い目で今を生きること
- あとがき
黒木華さんが演じる大学生の典子と、多部未華子さんが演じるいとこの美智子が茶道教室に通い始めて、樹木希林さんが演じる武田先生の指導で作法を学びます。最初は茶道の細かい作法に戸惑いながらも、掛け軸や器など本物を鑑賞することや、季節を感じること、お湯の音と水の音は違うなど、典子はお茶を通して色々なことに気が付き始めます。干支が描かれた器を観て、この器は一生のうち数回しか使われないのですねと典子が話したときに、確かにそうだと考えさせられました。器自体は何代も引き継がれていくものなので、物を大切にすることにもつながっているのかと思いました。
樹木希林さんの演技が自然で本当に素晴らしいです。何気ない一言一言にとても思いが込められているように感じました。
茶道というと少し敷居が高い感じがして、なかなか接する機会がありませんが、典子の20数年間の暮らしを通して、この作品はそんな茶道がどんなものなのかを少しだけ教えてくれたような気がします。
少し判らなかったところもあるので、機会を作ってプライムビデオなどで改めて観ます。
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