楽天ガスと契約しているのですが、突如として、「楽天エナジーのサービス提供会社が楽天モバイル株式会社になります」というお知らせがメールで来ました。
2025年2月1日を効力発生日として、楽天グループ株式会社の子会社である楽天モバイルと、楽天エナジー株式会社は合併するのだそうです。楽天エナジーは消滅会社となり、楽天モバイルに統合される形になります。
これにより、今までは楽天エナジーが提供していた、楽天でんき、楽天ガスなどのサービスは、2月1日からは楽天モバイルから提供されることになります。この合併にともなうサービス名称の変更、電気・ガス料金単価の変更はありません。また、顧客側で何らかの手続きを実施する必要もなく、そのままサービスが引き継がれます。
楽天モバイルが、電気やガスの提供をするというのは、会社の名前とあまり合わないので違和感があります。とても不思議なのは、なぜ、この時期にこのような判りにくい合併を実施するのかです。
過去の楽天グループのお知らせを見ていると、2021年3月までは楽天モバイルが電気やガスの提供サービスをしていたようです。そして、2021年4月に楽天エナジー株式会社が新設されてサービスが継承されています。つまり、今回は2021年3月以前の状況に戻るだけのことのようです。
2021年という年を振り返ってみると、新型コロナウイルス感染症からの経済回復に伴ってエネルギー需要が拡大する中で、世界的な天候不順や災害、化石資源への構造的な投資不足、地政学的緊張等の複合的な要因でエネルギー価格の高騰が生じています。2022年2月にはロシアによるウクライナの侵攻に伴い世界のエネルギー需要は混迷を深めエネルギー価格の上昇に歯止めが利かない状況になっています。
2022年11月からは楽天でんきは市場価格調整型へ変更され、市場における電気の卸単価が上がっても契約者に値上がり分を請求できるようになったので、楽天としての事業のリスクは減った形になっています。このような仕組みの見直しを経たうえで、楽天モバイルにまたエナジー系の事業を戻したのかもしれません。
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