クリスマスの約束つながりで松たか子さんの作品を見たくなり、映画「四月物語」をU-NEXTで初めて見てみました。平成10年(1998年)に公開された映画です。この映画、レンタルビデオショップでVHSのビデオテープで置いてあったことをよく覚えています。
映画は卯月(松たか子さん)が東京にある武蔵野大学に通うため旭川から上京するシーンから始まります。
そして、桜が舞う道で花嫁を送るタクシーと引っ越しのトラックが花吹雪の中ですれ違うシーンです。このシーンは松たか子さんの何かの曲のプロモーションビデオで使われていたのを見たことがあります。調べてみると、用賀駅から徒歩10分ほどのところにある世田谷区中町、神学院下交差点から坂を登っていったところというレポートを見つけました。本当に満開の桜がきれいだったので、今度、桜の季節に行ってみたいところです。
そして、卯月のアパートで引っ越し業者が3人で荷物を搬入します。卯月が手伝おうとしますが逆に邪魔になっているところがよく描けています。このアパートは世田谷区奥沢NTT社宅で撮影されたようです。こちらも桜の花がとてもきれいな場所です。すでに建物は取り壊されていてマンションになっています。
武蔵野大学はこの映画を作った当時は架空の名前の映画でしたが、2003年に武蔵野女子大学が武蔵野大学に改称したので、名前としては実在の大学になってしまいました。入学式のロケには吉祥寺の成蹊大学、学内の撮影には白鷗大学が使われています。
続いて登場するのは片思いだった山崎先輩がバイトをしている本屋さん、武蔵野堂という名前です。こちらは千葉県の幕張パティオスという場所、そして世田谷公園が出てきます。
卯月がなぜか映画館で映画を観るのですが、トレンディな映画などでは決してなく時代劇を見ます。この映画、タイトルは「生きていた信長」、江口洋介、石井竜也、伊武雅刀といったすごい役者が出ています。
自転車で走ることができる歩道橋、これも印象的なシーンです。国立市にある歩道橋です。
やがて、なぜ東京の武蔵野大学を受験したのか、その理由が明かされていきます。そして本屋さんでのシーンとなり、棚の上から山崎先輩に本を取ってもらい会計、ここで先輩から「北高じゃないよね」と声をかけられます。本屋さんを出るときには外は雨、大雨の中、自転車をこいで帰ります。建物の入口で雨宿りをしていると傘を貸してくれる人がいて、なぜかその傘を借りて、また本屋さんへ。そこでまた赤い傘を借りて山崎先輩との距離が縮まります。
映画は大きな見せ場などはなく、淡々とした感じで日常が描かれていきますが、そのしっとりとした感じがとても印象に残る映画でした。
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