今までは家族に頼んで医療費控除やふるさと納税などの控除を受けるために税務署で確定申告を実施していたのですが、今回は自宅から電子的に確定申告をすることに挑戦しました。ややこしいことに、この電子的に確定申告をする方法には「e-Tax」を使う方法と国税庁の「確定申告書作成コーナー」を使う二種類があります。
e-Taxと確定申告書作成コーナーの違い
国税庁のホームページにe-Taxと確定申告書作成コーナーの違いは下記のように紹介されています。
e-Taxは作成した申告等データをインターネットを通じて送信することにより申告や申請ができるシステムであり、一方、「確定申告書等作成コーナー」は画面の案内に従って金額等を入力することにより確定申告書等が作成できるシステムです。 国税庁ホームページにある「確定申告書等作成コーナー」を利用して、贈与税申告書の申告等データを作成することができます。
他にも調べてみると、e-Taxを利用するよりも、確定申告書作成コーナーを使った方が比較的簡単に作業ができるようです。
確定申告書作成コーナーを使って確定申告を実施
確定申告書作成コーナーを使って確定申告を実施しました。確定申告書作成コーナーはこちらからアクセスできます。
「作成開始」から順番に入力をしていきました。以前、他の税目の申告をe-Taxで実施したことがあったので、利用者識別番号については取得済みです。ログインはマイナンバーカードとiPhone SEで実施しました。パソコンで確定申告書作成コーナーを使って入力作業をしていても、iPhoneを使ってログイン作業ができるのは便利です。
今回やりたかった確定申告は下記のとおりです。
- 源泉徴収票は準備時点で事前にデータを国税庁から連携しておきました。
- ふるさと納税分の所得からの控除の申請
- 楽天ふるさと納税から事前にデータを連携しておきました。
- 医療費控除
- 10月分までは健康保険組合から医療費データをXMLファイルで取得し連携
- 11月分と12月分は国税庁の医療費集計フォームを使ってEXCELで入力
- 仮想通貨の雑所得の申告
- 楽天WALLETの2024年分の取引データをCSVで取得しEXCELで読み込んで、国税庁の様式(暗号資産の計算書)を使って計算
- 楽天ウォレットで得た仮想通貨損益の確定申告には国税庁の暗号資産の計算書が便利
- 楽天証券分の損失繰越控除の申請
- 楽天証券から事前にデータを連携しておきました。
- 楽天証券とSMBC日興証券の損益通算の申請
- SMBC日興証券の年間取引報告書のXMLファイルを取得し連携
- 外国税額控除の申請
- 楽天証券の明細を見ながら入力
作成された確定申告書の様式
確定申告書作成コーナーに入力していき、結果として自動的に作成された確定申告の様式は下記のとおりです。これを整合を取りながら手で入力していたら大変なことになったと思います。
- 申告書第一表
- 申告書第二表
- 申告書第三表(分離課税用)
- 給与所得の源泉徴収票情報
- 株式等に係る譲渡所得等の金額の計算明細書
- 所得税及び復興特別所得税の確定申告書付表(上場株式等に係る譲渡損失の損益通算及び繰越控除用)
- 医療費控除の明細書(兼医療費通知の記載事項)
- 医療費通知
- 寄付した団体等から交付を受けた寄附金の受領証等
- 外国税額控除に関する明細書
- 外国所得税を課税されたことを証明する書類(提出省略)
- 分配時調整外外国税相当額控除に関する明細書
- 所得の内訳書
定額減税がきちんと反映できていることを様式を見て確認してみると、しっかりと様式に書き加えられていました。定額減税を年末調整で申請していても確定申告でクリアされてしまう可能性があるということを聞いていたのでしっかりと確認しました。
無事に上記の情報を電子的に送信することで、税務署に確定申告書を提出することが完了しました。確定申告をするのも以前と比較するととても楽になったので本当に驚きました。
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