日産自動車がホンダとの経営統合に向けた基本合意書を破棄する方針を固めたことが報道されています。持ち株会社方式で協議したものの統合比率などの条件で折り合わなかったとされています。さらに、ホンダは日産自動車に対してホンダの子会社にする案も打診しましたが日産自動車には受け入れられませんでした。
TBS NEWSによれば、今回の経営統合では日産自動車のリストラの実現が前提条件でしたが、日産自動車から出てきた案には工場閉鎖などの提案は無く、ホンダとしては踏み込み不足ととらえたと報じられています。ホンダ自身は合理化のために狭山工場の閉鎖などかなり突っ込んだ対策をしているのに日産自動車の動きには満足できなかったのでしょう。
日産には売れるクルマが数少なくなっていて、今のままではジリ貧どころか経営の継続すら心配になるレベルで株価も低迷しています。せっかく、ホンダが手を差し伸ばしてくれているうちに統合に向けた第一歩を歩みださなければいけないと思うのですが、日産自動車はこれから先はどうしていくのでしょうか。
2025年2月5日には報道が始まった時間帯から東証における日産自動車の株式が売買停止になりました。報道の真偽確認のためです。そのまま後場の終了まで売買停止が続きました。明日は朝から売買が始まると思うのですが、どれだけ株価が下がるのかが不安です。
抜本的には今の販売量に見合った体制になるまでリストラを進めるか、売れるクルマを作って売り上げを拡大するかのどちらかだと思うのですが、日産自動車がどのような舵取りをするのか気になります。
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