2025/03/04の降雪により、中央本線の普通列車が上野原駅と藤野駅の間で7時間にわたって立ち往生しました。午後8時半頃に上野原駅を出発した上りの普通列車が山梨県と神奈川県の県境付近で線路に倒れ込んできた複数の竹により進路が確保できなかったことにより停車、そのまま7時間にわたって停車しました。この間、電車の中では食料や水の配布が行われました。
列車が停車したあと竹の撤去作業が行われて、5日の午前3時すぎに1キロ離れた上野原駅に列車は戻る形で運行されました。
JR東日本では代替のバスを準備して、東京方面に乗客を輸送しています。
この影響で高尾駅と小淵沢駅の間の上下線に運転見合わせの区間が広がってしまい、全線での運転再開に13時間かかりました。午前4時半の時点では7つの駅にあわせて12本の列車が停まっている状況になっていました。
普通列車を上野原駅に戻すのであれば、竹の撤去作業を待たなくても運転できたとは思いますが、なぜ7時間にわたって列車を停車させたのでしょう。
NHKのニユース記事によれば、4日の午後7時半以降に下記の区間で竹が線路に倒れ込む障害が発生しています。
- 新府駅と韮崎駅の間
- 梁川駅と藤野駅の間の少なくとも6カ所
中央本線は日本列島の真ん中を横断する山岳路線なので、雪が降ったときに列車が立ち往生することは以前にもありました。2014年2月14日からは大月駅で列車が120時間立ち往生したこともあります。降雪が予想されているときは極力、列車の利用を控える乗客側の配慮も必要かもしれません。
また、竹を撤去する作業中は感電することがないように架線への送電をストップしたことから上野原駅までの運行ができなかったのかもしれません。
これだけ多くの竹が倒れ込んだことから考えると、雪が湿っていて重かったなどの特殊な事情も絡んでいたのかもしれません。
今回はJRが管理していない土地から竹が倒れ込んできていることから、JR東日本では土地の所有者に承諾を取ってから予め竹を伐採するなどの対策を強化するとしています。
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