楽天証券の「かんたん積立診断」でお勧めされるファンドの信託報酬が高すぎることに絶句

楽天証券の投資信託で「積立設定」のメニューを選ぶと、かんたん積立診断というメニューがあったので試してみました。自動的に楽天証券における積立設定の内容を読み込んで、その内容から診断をしてくれるようです。診断してくれるのは以下の4項目です。

  • 総合力
  • 稼ぐ力
  • 耐える力
  • 安定力

私の場合は、総合力が4.3、稼ぐ力が3.4、耐える力が4.5、安定力が5.0でした。すべて5点満点です。稼ぐ力をもっと付けることを推奨されました。

しかし、この診断、年齢は考慮に入っていないようです。若いうちは老後資金が目的であれば投資期間が長くなるので、リスクが大きくても稼ぐ力をつけることを推奨しても良いとは思うのですが、年配の人には耐える力や安定力を重視したほうが良いと思います。

今回は稼ぐ力を上げるための対策として、こちらのファンドの購入を薦められました。

  • フィデリティ・米国株式ファンド Bコース(資産成長型・為替ヘッジなし)
    • 「フィデリティ・米国株式マザーファンド」を通じ、米国を中心に世界(日本を含む)の金融商品取引所に上場されている企業の株式に投資を行う。ボトム・アップ・アプローチを重視した個別企業分析により、将来有望な成長企業や、ファンダメンタルズに対し株価が割安な企業へ投資を行う。原則として対円での為替ヘッジを行わない。
  • GS 日本フォーカス・グロース 年2回決算コース
    • 主に「日本長期成長株集中投資マザーファンド」を通じ、日本の上場株式へ投資。個別企業の分析を重視したボトムアップ手法による銘柄選択を行い、持続的な成長が期待できると判断する比較的少数の銘柄でポートフォリオを構築。事業の収益性、経営陣の質に加えて株価評価基準の総合評価、目標株価からの乖離、流動性等を勘案して、銘柄選択を行う。

稼ぐ力を強化するならばS&P500あたりを勧められると思っていたのですが、まったく聞いたことがない投資信託でしたので、とても意外でした。一つ目の「フィデリティ・米国株式ファンド Bコース」は調べてみるとアクティブファンドのようで、管理費用(含む信託報酬)は1.65%と非常に高額となっています。100万円を運用していると毎年1万6500円を手数料として差し引かれるイメージです。米国の株価が大きく成長しているときはこの手数料でもなんとかなると思いますが、米国株が調整局面になってしまったり大きく円高に傾くと厳しい状況になりそうで怖い手数料です。

2つ目の「GS 日本フォーカス・グロース 年2回決算コース」もアクティブファンドのようです。管理費用(含む信託報酬)は1.683%とかなり高い手数料です。こちらは楽天証券のファンドスコアが3年で「2」、1年で「3」とそこまで評価の高くないファンドでした。日本株に投資するので為替の心配はしなくて済みそうですが、今までのパフォーマンスグラフを見ると、そこまでの勢いは感じられませんでした。

楽天証券では良質で管理費用が安いインデックスファンドを多数取り揃えているので、なぜ管理手数料が高いアクティブファンドを薦めるのか、少し残念に感じました。

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