スーパーマーケットの西友が九州を中心にデイズカウント店を展開しているトライアルHDに買収されることが報道されています。現在、西友はアメリカの投資ファンド(KKR)の傘下(Walmartも株式を保有)にありますが、今回の買収に伴いトライアルHDの完全子会社になります。トライアルは九州を中心におよそ340店舗、一方で西友は240店舗以上があり、西友が店舗を構える関東、中部、関西エリアにも地盤ができることになります。
西友は楽天と業務提携していて、ネットスーパーを開設したり、楽天のポイントを扱ったりしています。また、楽天Pashaでは西友のプライベートブランド商品(皆様のお墨付き)が対象になることも多く、楽天市場のSPUでポイント還元倍率を上げるために月に1回、西友を利用していました。今回のトライアルによる買収に伴い、楽天との提携関係に何らかの変化が現れるのか否かが気になります。
首都圏にすでに店舗を出店しているスーパーマーケットチェーンは店舗が被ってしまうので西友を買収することは選択肢になりにくかったのだと思いますが、トライアルのように地盤が全く別の地域にあるチェーン店であれば西友の買収は旨味があったのかもしれません。
今回の買収により西友の店舗がトライアルに変わるわけではなく、西友のブランドのままで残るようですが、プライベートブランド商品の統一化や商品の一括仕入れなどが行われるのだとすると、西友で取り扱う商品も今後は変わっていくのではないでしょうか。
これから日本も少子高齢化で人口が減り消費が少なくなっていくと、スーパーマーケットも今の企業群がそのままで生き残るのは難しいのではないかと思います。ベイシアやヤオコーといった新しい勢力もありますが、この先、業界にも大きな再編が続くのではないでしょうか。
コメント