2025年4月6日に発生したNEXCO中日本のETC大規模システム障害は翌日の7日になっても復旧せず、ETC車はETCレーンをそのまま通って、公式サイトより後日精算するように呼びかけられるという異常事態が続いています。
発生日の午後6時半から始まったNEXCO中日本の記者会見によれば、原因は直前に行われたシステム改修と考えられているということでした。このシステム改修ではETCの深夜割引などの変更を取り込んだものだと説明していました。
このNEXCOで運営しているETCシステム、本来であれば各NEXCO中日本で同一のシステムが用いられていても良いと思うのですが、なぜ中日本だけで大きなトラブルが発生したのか今ひとつわかりません。各高速道路会社別に速旅などの独自のドライブプランを発売しているので別々にカスタマイズしているのかもしれません。
このETCシステムは24時間動き続けるものなので、プログラム改修やそのリリースにも相当の注意を払っているものと思います。結局、システムの応急的な復旧が終わったのが翌日の昼過ぎになってしまいましたが、システムがデグレードするようなことがあれば更に社会を混乱させてしまうので、万全を期してのリリースだったのだと思います。今のところは応急復旧した内容で新たな障害が発生したという報道はないので、関係の方々は先ずは一安心かと思います。
これからは真の原因の追求とシステムの本格復旧、再発防止策の立案と対策という手順で進められると思います。
ETCシステムが動かなかった間に、ETCゲートを通過したクルマについては、後日、公式サイトから料金を支払うようにアナウンスされています。
私自身は相模湖ICから国立府中ICまで中央道を利用しました。相模湖ICではインターホン越しに「ETC信号を受信できているのでそのまま通過してください」と指示を受ける、八王子本線料金所はゲートが開きっぱなしになっていてそのまま通過、国立府中ICでは「ピッ、770円利用しました」の音声案内という経過だったので、料金は支払われていると思うのですが何だか不安です。
実際に支払い用サイトを確認してみたところ、インターチェンジの通過時刻やETCカード番号など多岐にわたる入力項目があって、消費者側の負担が大きい内容になっていました。単純に「無料」とアナウンスすると、高速道路に車両が殺到して混乱する可能性もあるので、有料の扱いにはしなければいけないと思うのですが、もう少し簡便な支払い方法を準備してほしかったです。
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